
INXトークンってなに!?
配当が凄いって聞いたことあるけど・・・
中身もわからないし、買うのも怖いな・・・
こんな方におすすめ
- INXトークンに興味があるけど中身をあまり知らない人
- INXの配当について知りたい方
- セキュリティトークンについて簡単に知りたい方
すでにINXのことを知っていて、口座開設をしようか迷っている方はこちらの記事で画像つきで解説していますので、ぜひご覧になって下さい。


INXトークンってなに?
INXトークンとはINXという取引所が発行しているセキュリティトークン(SecurityToken : ST)です。
詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。


これは米証券取引委員会(SEC)が承認したIPO(新規株式公開)による史上初のセキュリティトークンセールでした。
※セキュリティトークンとは有価証券を価値の裏付けとし、ブロックチェーン上に発行されたトークンのことを指します。



要するにSECに承認をもらった上で自社のトークンを売って投資家からお金を集めたってことだね。



じゃあトークンを発行しているINXってどんな会社なの??
INXは、上記に挙げたセキュリティトークンや仮想通貨なども含めたデジタル資産を取り扱う取引所です。
イメージとしては、証券取引所と仮想通貨取引所を合わせたようなものです。



金融業界の強者たちが集まって、次世代の取引所を作り上げようとしているんだ!
INXトークンの発行枚数
INXの総発行トークン数は2億枚です。そして、「発行枚数が増えることはない」と明言されています。
2億枚のざっくりとした内訳は下記のようになっています。
- IPO販売枚数:9500万枚
- 販売予定枚数は1億3000万枚であったが、実際に売れたのは9500万枚。余った分はリザーブへ
- リザーブ保管枚数:7000万枚
- 当初のリザーブ予定3500万枚にIPOの余りの3500万枚を合わせた7000万枚。
- INX側保有枚数:3500万枚
- 運営側、超初期投資家が保有している。
INXトークンの配当
INXトークンによる配当は1年に1度、累積営業キャッシュフロー(営業CF)の40%がトークン保有率に応じて分配されます。



え、営業キャッシュフローってなに?
簡単にいうと、営業キャッシュフローは企業が本業で最終的に得た利益ということです。
INXでは取引所での売買手数料やSTO(セキュリティートークンオファリング)の手数料などが主な収入となると考えられ、ここから従業員への支払いや広告費等を引いたものが営業キャッシュフローとなります。
※2025年4月時点では、INXの累積営業CFはマイナスであり、配当は出ていません。
直近の四半期ではマイナスでしたので、軌道に乗るにはもう少し時間がかかりそうです。
元NASDAQのチェアマンであるRobert Greifeld氏は「今後の株式と債券は全てトークン化できるだろう」と発言しており、セキュリティトークン市場はこれから非常に期待が持てる市場であると考えられます。



実際の市場規模ってどんな感じなんだろう?
下のグラフはセキュリティトークン市場規模を数値化したものです。


2019年は7700万ドル、2020年は3億6700万ドル、2021年は9億1800万ドルであり、2022年では140億ドル規模となっており、2021年比でなんと14倍も成長していることがわかります。
2022年と言えば、FTX(仮想通貨取引所)の破産などにより、仮想通貨市場では市場からどんどんお金が抜けていき、ビットコインは20000ドルを切るほどに大幅な下落をしました。そんな中、市場規模が拡大しているセキュリティトークン市場はかなり期待が持てると言えそうです。
2022年に市場規模が急拡大した理由は、株式保有からセキュリートークン保有へ変更した会社があるためです。
まさにRobert Greifeld氏が発言した「今後の株式と債券は全てトークン化できるだろう」という状態が近づいてきているとも捉えられそうですね。
少し話が脱線してしまいましたが、次にINXの配当についてきちんと例を用いて説明しますね。
INXの配当を算出する計算
- 累積営業CF × 40%
- → 1年間の総配当金額
- 総配当金額 ÷ 2億(枚)
- → 1枚あたりの配当金額
- 1枚あたりの配当金額 × 保有枚数
- → 貰える配当金額
※発行されたトークンが全て市場に解放された場合に最大2億枚となります。
現状はINX側のロックアップ等により市場に出回っていないトークンもあります。(現状市場に出回っている枚数はIPO販売の9500万枚〜1億3000万枚とのこと)
INXトークンの配当金額の規模感



計算式は分かったけど、肝心の営業CFの規模感がわからないからなぁ
それでは、日本の証券取引所である日本取引所グループ(JPX)の営業CFを例に計算してみましょう。下の表に過去5年分の営業CFを示しています。
単位(百万円) | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 |
営業活動によるCF | 66,018 | 52,778 | 56,881 | 71,750 | 58,191 |
上記のデータから2017年度から2021年度までの1年間の平均的な営業キャッシュフローは60,000百万円(600億円)と仮定して計算します。
INXは累積営業CFでの計算ですが、ややこしいのでここでは単年の営業CFで計算します。
私の保有枚数2万枚で算出します。
- 累積営業CF × 40% → 1年間の総配当金額
- 600億円 × 40% → 240億円が総配当金額
- 総配当金額 ÷ 2億(枚) → 1枚あたりの配当金額
- 240億円 ÷ 2億(枚) → 1枚あたりの配当金額が120円
- 1枚あたりの配当金額 × 保有枚数 → 貰える配当金額
- 120円 × 2万枚 → 240万円



に、に、に、240万円!?
仮にINXの営業CFが600億円規模に成長すれば、かなりの配当が貰えることがわかりますね。
ここでは日本の取引所を例に出しました。INXは世界規模の取引所を目指していることに加え、仮想通貨等の取引所も兼ね備えています。
さらに今後デリバティブ取引のプラットフォームを確立していくとのことです。
うまくいけばさらなる営業CFが見込めそうです。



じゃあ今の累積営業CFはいくらなの???
実は今の累積営業CFはマイナス7500万ドルです。1ドル140円で計算すると、約100億円の赤字となっています。
累積営業CFがプラスにならないと配当は出ないため、少し先は長そうですね。



四半期のCFがプラ転すれば、欲しい人が一気に増えることが容易に想像できます。
リスクをとって早めに仕込めばそれだけリターンが得られるというわけですね。
Zacks Investment Researchによると、配当開始見込みは2024年との結果が出ていましたが、現状は難しそうです。
Zacksについてポイント説明
- 投資研究とファイナンシャルデータ分析を行う米国の企業
- 幅広い投資商品についての独自の評価やレコメンデーションを提供
- データ分析の分野で長年にわたって活躍
- 投資家や金融機関などから信頼されている企業の一つ
INXの進捗としては、STOも実施されており、企業間の提携等の増加や外部監査機関の強化(SOC2)などかなりのペースで基盤が整っていっている印象を受けています。
2024年9月には、Backedで発行した株式トークンの銘柄が追加されており、S&P500やその他の銘柄も追加される見込みです。
現状、リストされている株式トークン
- エヌビディア(NVDA)
- テスラ(TSLA)
- マイクロソフト(MSFT)
- Google(GOOGL)
- ゲームストップ(GME)
大手の銘柄のリストが進んでおり、かなり順調に規模を拡大していっていると思います。
ちなみに、、、
INXの目論見書の該当箇所を確認してみると、「Each annual distribution will be based on the Company’s cumulative Adjusted Operating Cash Flow (net of cash flows which have already formed the basis for a prior distribution), calculated as of December 31 of the year prior to the distribution.」と記述されています。
和訳すると「各年次配当金は、配当前年の 12 月 31 日時点で算出された、当社の累積調整後営業キャッシュ・フロー(既に過去の配当の基礎となったキャッシュフローを除く)に基づいて算出されます。」となります。ここは非常に重要な部分ですのでしっかり把握しておくことをお勧めします。簡単に図で比較しています。
誤った認識


正しい認識


INXトークン価格推移とこれから
現在のINXトークン価格



INXトークンについてなんとなく分かってきたけど、いくらで買えるの?
INXトークンはINXONEという取引所で売買することができます。
取引所の開設方法についてはこちら
の記事をご覧ください。

0.9ドルでIPO(トークンセール)が行われた後に、上場後の高値では4ドル以上付けていますが、2025年4月の現在価格は0.3~0.4ドル付近を彷徨っています。
4月に入ってから、INXがRepublicに買収されることが決まったため、0.2ドル付近を彷徨っていたトークン価格が上昇しています。
これは、買収された場合、トークン保有枚数に応じて準備金から返還が行われるためです。
正確な返還金額はまだ確定していませんが、現在のトークン枚数が約1億3千5百万枚です。
準備金が3430万ドルありますので、1トークンあたり約0.24ドルの分配があります。
つまり、現在0.34ドルとしても、0.24ドルの返還が期待できるので、実質1トークン0.1ドルで手に入れることができるというわけです。
例えば、0.34ドルで10000枚のトークンを買ったとすると、手数料込みで3416.3ドルかかります。
そして、0.24ドル/トークンの配当があると、2400ドル貰えます。
そして、配当確定タイミングで価格が落ちて0.3ドル時点で10000枚売却できたとすると、手数料込みで2985.5ドルで売れます。配当と合わせると、5485.5ドルとなり、約2070ドルのプラスです。
懸念点は買収にかかる配当確定後にトークン価格が下がることです。0.3ドルで売りに出したとしても、欲しい人がいなければ売れません。ただ、0.34ドルで買えている場合は、0.1ドルで売ってもほとんどプラマイゼロで着地できるので、資金に余裕があって、買収にかかる配当まで待てる人にはアリな戦略かもしれませんね。



私は、買収のニュース後に買い増ししております
まだ配当の権利確定は済んでいませんので、今トークンを購入しても、権利確定日に保有していれば配当の対象になります。
今後、プラスのニュースが出た時にさらに価格が上がることも予想されますので、、口座開設して資金を入れておくのはアリだと思います。
配当が0.24ドル/トークン貰えそうなので、0.24ドルを下回ることはしばらくないと思います。
買収のニュース以降は徐々に価格が上がっていっているように見えます。
INX以外の取引所銘柄の価格例
ここでは仮想通貨取引所コインの価格変動の例を紹介します。
取引所トークンと呼ばれるものがどうなっているのか・・・
Binance
世界最大の仮想通貨取引所であるBinanceは自社コインであるBNB(バイナンスコイン)を発行しています。
BNBのチャートは次のようになっています。上場当初は0.1ドルでしたが、仮想通貨バブルと取引所の拡大に伴い、一時は700ドルまで跳ね上がっています。上場時に購入していれば、7000倍になっていたということですね。
このように取引所の主軸通貨は市場の拡大と取引所の拡大により大幅に価格が上昇する可能性を秘めております。それに加えてINXトークンは営業CF次第では配当も出るのでとても魅力的に感じますね。


INXの今後
Republicと買収契約が締結され、準備金の分配が配当されることが濃厚になってきました。
既存のホルダーが嬉しいのは当然のこと、これからトークンを購入する予定の方も0.24ドル/トークンの配当が貰える可能性が高いので参入しやすい状況です。



配当を断定していないのは、契約が破棄される可能性があるためです。ただ、契約破棄の場合の違約金が1000万ドル課されるので、このまま買収が完了するのではと思っています。
規制強化の側面から
FTXの破産の一件以降、既存の仮想通貨取引所の資産管理状態が大きく問題視されています。今後のトレンドとしては規制強化が進むと考えています。
そうなれば、SECの認可を受けていて規制に準拠しているINXには追い風であることは間違いありません。さらにINXはSOC2の評価をクリアしており、完全にクリーンな企業であることが伺えます。
SOC2とは基本的には統制の体制や、リスク管理、システム運用、変更管理等がきちんとしたプロセスに従って行われているのかを評価するものです。(他にもいろいろありますがここでは割愛します)
STの市場状況から
STの市場は2021年から2022年では14倍も成長しております。さらに、2023年に入ってきたニュースではスイスのプライベートバンク:Cité Gestionは自社株をトークン化する最初のプライベートバンクとなりました。
証券がトークン化する動きが活発化していることは間違いないので、INXにとってはプラスの流れがきています。
さらに2025年現在、世界的にRWA(現物資産のトークン化)の流れがきています。
トークン化されたものを2次流通(株みたいに取引することを意味します)させる場合、ライセンスのあるプラットフォームが数少ないため、INXが優位に立てる可能性が高いので、この点ではかなり期待が持てます。
ちなみに、INXにデジタルADRを上場することができるようにもなっております。
ADRとはAmerican Depositary Receiptの略語であり、米国預託証券といいます。
簡単にいうと、米国外の証券が米国でも取り扱いできるようになるということです。
厳密には証券の代わりに発行するADRを上場させるイメージですが、証券そのものを取引してるのと大差ないです。
また、スポンサーなしのADRを発行できるので、企業側の承認をもらわずにINX上で取引ができるようになります。



ADRを発行させる相当量の株式を保有(担保)しておく必要はあります。
また、投資家保護の観点から、ADRの基準はあるので、わけのわからない企業は上場できません。
ちなみに、現状多くの日本株がニューヨーク証券取引所やナスダックにADRとして上場しています。



ソニーやトヨタ、ホンダなど多くの大企業がADRで上場しているよ
従来のADRではそれぞれの取引所のオープン時間のみの取引です。
日本なら、平日の9時〜11時30分、12時30分〜15時まで
アメリカは日本時間で23時30分〜6時まで
それがなんと、INXにデジタルADRを上場させれば、24時間365日取引が実現します。
だんだん世界規模の取引所になるビジョンが明瞭になってきているように感じます。
その他の状況から
INXはダボス会議にも参加しております。こういった場に参加することで、多方面とのコネクションもでき、今後の期待が高まりますね。
まとめ
今回の記事ではINXとINXトークンについてご紹介させて頂きました。
現在の価格は1トークンあたり0.35ドル付近を推移しており、円安の状況を含めてもIPOの時より安く買えます。
そして何より、0.24ドル/トークンの配当の期待も高い状況ですので、実質0.1ドルくらいでトークン入手できることになります。
あくまで投資は自己判断となりますが、本記事が参考になれば幸いです。
また、少しマニアックな内容まで知りたい方は、私が書いているnote記事もぜひご覧ください。
配当戦略など書いています。
INXトークン購入時の手数料が25ドル→1 ドルになっています。現在かなりお得です。
口座開設は無料ですので、パスポートをお持ちの方はぜひ口座開設してみてはどうでしょうか?
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INXへの登録方法はこちらの記事をご覧ください。


Republicとの提携についてはこちらに記事をご覧ください。


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